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2020年01月24日

まほろば紀行 永六輔氏と行く検証の旅『三輪山へ登る③』

 小さな社に到着して永さんが、
「ところで三波さん、市杵島姫という女性はどうして航海の神様なんですか」


「はい、それがですね。大昔の日本の交通機関は、まず、舟だったことは御存じですよね。神武様が大和を目指して、日向国から船で御出発になったのですが、海は危険がいっぱいです。
 当時、福岡の宗像(むなかた)におられた、伯母の市杵島姫(素佐之男と日霊女(ひみこ)の三女)の所へ挨拶に立ち寄られたのです。伯母様は、神武様の大和入りの話を大層喜んで、海上安全の祈願祭を行って壮途を祝ってくださったという。そのおかげで無事に大和へ着くことができたと神武様は感謝をこめてここにお社を作り、航海安全の守り神として祀ったのが始まりだそうです。
 素佐之男尊と邪馬台国の女王・日霊女さまとの間に三人の姫君が誕生し、長女の木花咲邪姫と呼ばれた多紀理姫(たぎりひめ)は大国主命の二番目の奥さんになった方で、末娘が市杵島姫だそうです」

「そうですか。荒海の竜神を鎮める美しき女神様とくれば絵になりますね」

「そうですね。そこらで納得してください(笑)」

相関関係の図などを書いてみないとコンガラガリそうですが、生きた歴史は面白いですね。
ではまた、来週金曜日に更新いたします。