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2020年01月10日

まほろば紀行 永六輔氏と行く検証の旅『三輪山へ登る①』

 永さんと東京を出るときに約束していた日本最古・最大の神社へ、旅の最終日にいよいよ登ることになりました。


「三波さん、このお山に聖徳太子も参拝されたでしょうね」

「はい、きっとこの山の辺の道"を馬でおいでになって、この下馬札のところからお歩きになったと思います。憲法の中にも、この三輪、大神(おおみわ)神社のことは書いておられますし......」

「しかしこのお山は壮大にして悠々としていますが、大和平野を見下ろしている感じですね」

「たしか、国の真東にそびえ立つ神山と聞いていました」

「拝殿はあるけど、社殿がない。山全体が神社ですね。大勢の神々をそこかしこにお祀りしているのは不思議な感じもしますけど」

「永さん、この三輪山を見ると、縄文時代の山岳信仰の流れ、つながりではないかと思いませんか」

「そうですね。それにしても拝殿の台の上にお酒のお供え物があるのはいいとしても、あの生卵がゴロゴロ載せてあるのは奇妙な感じがしますね」

「そうですね、私もさっきから聖地・三輪山らしくないと思ってます。何か受ける物に工夫がないもんですかね」

「ああ、三波さん。あの立て札には巳さん信仰のことが書いてありますよ」

「蛇を地主神として尊敬する風習が日本にはあるんですが、蛇が三輪山の地主だと信じられているんですね。しかし、生卵をね......。何だかおかしいですよ」

「どうしてです?蛇は卵が大好きでしょう」

「しかし永さん、私が聞いた話ではこのお山の地主というのは、すごく位の高い、美しい玉を抱いた竜神様なんだそうですよ。そんじょそこらの青大将じゃないんですって」

「ほほう、初めて聞いた」

「初めて話した(笑)」

本年最初のブログ更新です。
新年、おめでとうございます。
今年が、皆様にとって良い年となりますようお祈りいたします!!

さて、本文は、1997年に三輪山に伺ったときの会話でした。
永六輔さんが、三波春夫と話すことをいつもとても楽しんでくださって、ニッコニコの笑顔でいらしたことを思い出します。

ではまた来週金曜日に更新いたします。
本年もどうぞお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。