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2019年12月20日

まほろば紀行 永六輔氏と行く検証の旅『橘寺④』

 『旧事本紀大成経』は偽書であると片付けていた古い時代の学者たちは、自分の喰い ぶちの出どころは領主たちでしたから、特に『政家憲法』などには恐ろしくてさわれ ませんでした。「臭い物には蓋(ふた)をせよ」と。それが国民の伝統となりました。


 ひるがえってみれば、国を治める憲法が十七条だけで済むでしょうか。世界の文化 に魁(さきが)けた憲法が十七条だけで......。それでは憲法ではなく”公務員心得“のランクです。
 忠臣蔵でお馴染みの元禄時代の学者・山鹿素行は、大成経を読んだことで、その後 の思想に変化が起きていたと書いた学者がおられましたが、当然だと思います。
 歴史研究は難しいものと食わず嫌いをせず、数多くの本に目を通して、先人たちの 生き方を研究していくことは大事だと思うのです。

三波春夫は、新潟の片田舎の、瀬戸物や印刷請負、そして本を扱う家で生まれました。
本名の“北詰文司”から「本屋の文ちゃん」と呼ばれたこの人は、歌手になってからも本とは大変に仲良しで…。
昼でも夜でも(お酒を飲まない人でしたので、特に夜には)時間をつくって、主に歴史書を読み、作品を書いていたのでした。

次回から、旅は三輪山へ進みますが、キリの良いところで今年のブログは本日でおしまいといたします。
来年もよろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。