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2019年11月08日

まほろば紀行 永六輔氏と行く検証の旅『歌は芸能の始祖』①

 初めて人間が地上に作りだした芸は、生きている証しの歌でした。心と躰を震わせて響く。


 歌は本能的なものですから、皆で合唱することは大きな喜びで、人と人の心の通じ合いに最も効果を表します。
 年末になると『第九』を合唱する人々が喜々としてレッスンに励むのは、見ていても楽しいですが、どうして日本の歌ではなかったんでしょうか......。なんて申しますと”三波らしいことを言う“と笑われてしまいますね。
 次の日に訪問した御所市の「国見苑」は、南徳子苑長と夫君の南溢医博が力を合わせて、特別養護老人ホームや病院を経営されている立派な施設です。
”『明日咲くつぼみに』を皆で合唱することを、音楽療法の一環として、入所者やその御家族たちと練習してきた成果を、ぜひ見てください“と、古くから親しい永さんに、御夫妻から連絡があったので、このひと月ほど前にも、大阪での仕事の帰りに永さんと共に訪れたのですが、今回のロケには、前に集まってくださった方々とはちがう、また大勢の方々が私たちを待っていてくれました。

文中の「明日(あした)咲くつぼみに」は、この奈良の旅の前年、平成9年にリリースした歌です。
作詞が永六輔さん、作曲は久米大作さん。
永さんによる「三波さんが80歳になっても、90歳になっても歌える、声を張らない歌」というコンセプトで作られたのでした。
“声を張らない”というのは三波春夫にとっては初めてといっていい体験でムズカシイことでしたが、一生懸命工夫して優しい声で歌いました。
しかしやっぱり、声を張った箇所があったりします。ご清聴くださいませ。

ではまた、来週金曜日に更新いたします。