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2019年10月24日

まほろば紀行 永六輔氏と行く検証の旅『元興寺にて』②

改めて柱を見る。永さんを見る。笑いながら、?マークの表情のまま......。


「でも永さん、この柱の謎、解けないと......、今夜は夢の中でも悩みそうですね」

「私はね、元興寺さんに初めて伺ったとき、この仕事にビックリしました。そしてしみじみこの大和国は建築技術の原点だと感じました。いいんです、いいんです、どうして接いだか分からなくていいんです、永久に」

「永さんのベストセラーの『職人』という本にあるように、プロにはすごい技があるもんですねえ。いや、これは百年考えても分かりません。改めてウワーッと驚きました。ハハハハハ」

私は外へ出て、世界文化遺産に指定されている日本最古の丸瓦の屋根を見ながら、またも、凄いもんだなあとつぶやいて、天界にいる頭梁たちに頭を下げました。

「日本の先輩たち、ありがとう」

辻村住職に導かれて、国宝の太子像である二歳のお姿と十七歳のときの立像二体、更に、やはり国宝の法隆寺五重塔の原型ミニチュアを拝見しましたが、仏教芸術といわれるものがこれほど見事に造られたのは、どうしてなのでしょうか。
世界に誇る技術の国の心意気と原型がここにあると言うのでしょうか。
ひたむきな信仰心と共に。

柱のお話は次回も続きます。

ではまた、来週金曜日に更新いたします。