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2019年09月13日

まほろば紀行 永六輔氏と行く検証の旅『国宝・中門の柱の形』①

 ギリシャ神殿の遺跡では、石の柱が堂々と建ち並ぶ偉観が印象的です。柱の中ほどが太くふくらんで、建物がどっしりと安定している感じを受けます。


 「エンタシス」と呼ぶそうですが、このギリシャ神殿のエンタシスと同じ型が、法隆寺の中門にあるというのは有名です。
 ギリシャ神殿の時代から法隆寺までは、約千二百年ほどの歳月があるわけですが、エンタシス柱の型がどうして法隆寺に伝わったのか、もしくは日本の建築技士、頭梁(とうりょう)と呼ばれた名人たちが、独創的に中門の柱を作ったのではないかと興味がありました。
 いきなり話が飛びますが、日本の精密機械産業が高品質で、世界各国になくてはならぬ「資本財」と言われるものを輸出しているのは有名ですね。
 東海大教授の唐津一氏のお話によると日本の発電器は世界最高性能で、ドイツの関係者が見学のために来日し、百二十万キロワットの発電をするシリンダーが、自分たちの経験や予想から外れた工夫をしていることに非常に驚いたそうです。
 心棒が回転して羽根を回し、発電するのは凄いスピードです。ましてや百二十万キロワットの規模となれば心棒の長さが一〇メートルを超すもので、もしもその太さが均一なら、回転中にゆれが出て来るのが力学上、どうしても避けられないことだそうです。

心棒とエンタシスは関係がありますか、どうですか…。

ではまた、来週金曜日に更新いたします。