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2019年08月23日

まほろば紀行 永六輔氏と行く検証の旅『憲法を定めし太子偲びつつ 旅に嬉しや友の笑顔よ』⑤

 子供たちとお年寄りが一緒に、お手玉やまりつきをして、触れ合い、笑い合って、語らう集まりを、音声館では年中やっています。


 塾通いを始め、あれもこれもしなければいけない今の子供たちの環境の中、郷土への思いを根づかせるために、実績をあげています。
 まつぼっくり合唱団という子供たちは、わらべ唄が実に上手です。
 私も歌手として、歌というものが人間生活に欠くべからざる重要な意味を持っていることを知っていますから、本当に嬉しいです。
 そして市長さんが先頭に立って楽しいまちづくりをやってくださることと、テイチクレコードが奈良市に創業して六十七年の歴史を重ねていることと無縁ではないと思いました。
 聖徳太子がおられた大和国奈良は、芸能人にとっても深いえにしがあるのでしょうか。
 そういえば、憲法の中に『官(つかさ)の為に人材(ひと)を求めるが、その人の為に官は設(つくら)ぬ』とありましたが、市長さんは大先達の教えを実践されているお方ですね。
 しかも太子は、人間社会を楽しくと、歌舞音曲を奨励されたことを思い出しました。

本文に、“歌というものが人間生活に欠くべからざる重要な意味を持っていることを知っています”とありますが、三波春夫がそれを深く知った原点はシベリア抑留でした。
仲間から求められては空き時間に浪曲を語り、演劇を披露したのですが、これらの娯楽がどんなに人に必要なのかを思い知ったといいます。
仲間が生きるために、そして自分も生きるために、抑留の4年間は捕虜としての労働の傍ら、いつも芸とともにあったのでした。

ではまた、来週金曜日に更新いたします。