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2019年08月09日

まほろば紀行 永六輔氏と行く検証の旅『憲法を定めし太子偲びつつ 旅に嬉しや友の笑顔よ』④

 「ありがとうございます。お忙しい中をお気にかけて戴いてすみません。何しろ奈良には、“歌の実家”がありますので」


 「そうです、そうです。三波さんが所属しておられるテイチクは、昔から奈良市の主産業の一つです。それだけに奈良のお年寄りたちは三波さんがお馴染み深いですよ。『奈良県民の歌』や音頭を唄ってくださってますし」

 市長は笑顔で手を振って、私たちの出発を見送ってくださいましたが、永さんが奈良に魅かれることの一つは、市が正式に予算を組んで、“音楽療法”という中高齢者の福祉政策を、積極的に推進していることでした。
 その第一の実践の場として、“音声館”という、楽しい勉強と発表の場が作られました。
 その館長には、普通でしたら決まり事のように官僚の古手(失礼!)を着任させたりしますが、自らも歌えて演奏できて話もうまくてという、若い音楽家・荒井敦子さんを抜擢(ばってき)したのです。
 永さんから聞く荒井さんの仕事ぶりは、実に多種で大忙し。何千人もが登録しているシルバーコーラスを組織して、楽しく歌って、健康で長生きしてもらいたい、わらべ唄を大切にして子供たちの心の中に育てたい、と、大きな願いをもって動き回っていらっしゃいます。

文中にある方々のお役職は、当時のものです。

では、次回は再来週の金曜日に更新いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。