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2019年01月18日

隠された古代日本史 勇者 素佐之男起つ ーオロチとの戦いー③

 しかし、自分の家とは反対方向の伯父の家を目指して駆けたのです。そこは佐草(さぐさ)の族長・青幡佐久比古(あおはたさくひこ)の館でした。


『伯父上、オロチを斬りました』
『うむ、やったか、出かしたぞ。その姫は?』
『稲田姫です。しばし、かくまってくだされ』
『ようし分かった、伯父が引き受けた。オロチの手下が来たならばわしが掛け合う、任せろ』
『ありがとうございます』

 花嫁衣装は泥にまみれていたけれど、姫の美しさは変わりませんでした。裏の大杉の森にかくれ家を作り、二人は結ばれたのでした。
 この地に今は八重垣神社が建立されて、縁の神として名高いそうです。
 小泉八雲がここを訪れて「神秘の森』と呼んだことが記されています。
 素佐之男と伯父の家来たちがオロチの部下たちの来襲に備えて作った八つの垣を、後に素佐之男は歌として残したのです。

 八雲たつ 出雲八重垣 妻籠みに
  八重垣つくる その八重垣を

“三波春夫の創作の会話”によって、伯父さんに姫を託すシーンがイキイキと描かれております。笑。

ではまた、来週金曜日に更新いたします。