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2018年03月16日

聖徳太子憲法を読む 鼎の法道 釈氏憲法 第十七条①

鼎の法道 釈氏憲法 第十七条①

『佛は伏義老孔を記し、老孔は竺乾西方の儒道をいう。
其れ焉んぞ佛理を非らむや。
佛は日月星を説き、神は皇天に代わり教えを宣う、
佛も、又、是れ神道なり。
佛の五心は神の五心。神の五行は儒の五行。
儒の五常は佛の五大。佛、神、儒の本は一道なり、
故に嫌わず兼に學べ、兼ねて學ぶときは理を盡さむ。』


《読み方》
ほとけは ふぎろうこうを きし、 ろうこうは じくかんさいほうの じゅどうを いう。
それ なんぞ ぶつりを そしらむや。
ほとけは ひつきぼしを 説き、神は こうてんに 代わり、教えを のべたまう。
ほとけも、又、これ 神道なり。
ほとけの 五しんは 神の 五しん。
神の 五ぎょうは 儒の 五ぎょう。
儒の 五じょうは ほとけの 五だい。
ほとけ、神、儒のもとは いちどう なり。
ゆえに きらわず ともに 学べ、かねて 学ぶときは ことわりを つくさむ。

《訳》
 仏道は伏羲(ふっき)、老子、孔子のことを記し、老孔は天竺西方のことを言っている。儒は少しも仏理に反しない。仏道は日月星の理を説いて、神は皇天に代わって教えを述べられた。しからば、仏も神道ではないか。仏の五心は神の五心、儒の五常であり、仏の五大は神の五行、儒の五行である。仏と神と儒とは元来一道である。嫌わないで兼学すべきである。兼学すれば、理を尽くすことができる。

《三波春夫の解説》
 太子の憲法の八十五条目でした。
 条文の中に出てくる「辰旦」または「震旦」とはインドの言葉で中国を指します。そして、日本でも「辰旦」と呼びました。 その理由は、中国が政変によって国名をたびたび変えたからのようです。

《本に記載されている欄外解説》
※仏の五心とは不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒。神の五心は神〈仁)心(智)理(義)、気(礼)、境(信)。儒の五常は仁、義、礼、智、信。仏の五大は智、水、火、風、空。神の五行は魂、神、魄、霊、精。儒の五行は木、火、土、金、水。

太子憲法、17条×5方面で85条、のご紹介がすべて終わりました。
いかがでしたでしょうか。
とても難しいものだらけ、でしたが(笑)、何かの折に、フト、条文を見直してみるのもお役に立つかもしれません…。

次回からは、まだ続く三波春夫の解説をご紹介して参ります。
また来週金曜日の更新いたします!