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2017年08月18日

聖徳太子憲法を読む 天の公道 神職憲法 第十四条④

 ところで、どうしても気になるのは、日本人がいつまで「貌 志倭人伝」にこだわりつづけるのかです。


 これは、作成される四十年前に“日本に行って来た”とい人の語る九州と沖縄を中心とした旅行記であり、書いた人は“陳寿”という学者。つまり、訪れたことのない、又聞きの日本の様子がたくさん書かれています。千字余りの魏志から一歩もでないのでは話になりません。それから、“卑弥呼”“邪馬台国”などに代表される字の当て方や、琉球(沖縄)を“狗奴国”、つまり犬のような奴が住んでいる国、という呼び方をしているのも気にかかります。
 また、例えば女王日霊女は阿波岐ヶ原の豪族・伊弉諾命の一人娘であり、弟妹はいなかったのです。それが魏志では『男弟あり』ですね。もっとも、当時において、他国の人に日本の本当の姿を書いてくださいと言っても無理な話なのですけれども。
 この男弟―――高木の神をこともあろうにヒミコに只ひとり仕えた宦官であったという説もあるのですが、日本人は外国の文明や文化を取り入れて来ましたけれど、中国の春秋戦国時代から出現した宣官の真似だけはしなかったのです。

《解説》
宦官 古代中国王朝で、女性ばかりの後宮に奉仕するため、去勢された男の役人。中国では清の時代まで存在していた。

歴史の嘘を鵜呑みにすることを、父は「嫌だなぁー」と思っていました。
最後の著書『熱血!日本偉人伝』は、歴史に名を残した偉人の中から、大好きだった高田屋嘉兵衛や勝海舟はじめ、11の人物の本当の姿を書きたい、と綴った本でした。

ではまた、来週金曜日に更新いたします。