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2017年06月30日

聖徳太子憲法を読む 日の主道 神職憲法 第十一条

日の主道 神職憲法 第十一条

『大社は勅使を以てし、國社は國司に命じ、縣社は國造に命ず。
神託る姫を貞し、審神の者を正して、毎年神を降らし
神の望みを聞わり、望みに應え鎭座を尋ねよ。
或は怠り休むときは、神は睡り久しく利なし。
尚久しき則は天に歸って鎭らず。吾國は齋元の國なり。
神天に歸るときは寶祚安からず。
國威は隆ならず、異國来りて侵すに危うし。』


《読み方》
たいしゃは ちょくしをもってし、こくしゃは くにづかさに命じ、けんしゃは くにのみやつこに 命ず。
かみがかる 姫を ただし、さにわの者を ただして、あらたまの神を くだらし、
神の 望みを うけたまわり、望みに こたえ みしずめを たずねよ。
或は おこたり 休むときは、神は ねむり久しく はたらきなし。
なお 久しきときは 天にもどって 鎮まらず。
わが国は さいげんの 国なり。
かみ 天に もどるときは あまつひつぎ やすからず。
くにのいきおいは さかんならず、いこくびと きたりて おかすに あやうし。

《訳》
 大社には勅使を、国社には国司(全国に配置した地方官)を、県社には国造(くにのみやつこ)をつかわし、託姫のみさおを正し、それぞれの官に応じて、年ごとに神を降臨して望みを聞き、その望みに応じて鎮座を尋ねなければならない。怠って休むときは、神の睡眠が久しくなって利するところがない。なお、怠るときは、諸神は天に帰って、わが国に鎮座しなくなる。わが国は斎元の国柄であるのに、神が天に帰ってしまえば、宝祚は安からず、国威は盛んにならず、異国が侵略して来る危険すらあるのである。

《三波春夫の解説》
 ”神職が仕事を怠って休めば神は眠りにつき、さらに長い間休めば天に帰ってしまうぞ。神が天に帰ってしまったら、国は栄えず他国の侵略を受けることになる”
 第十条に続いて、神職は仕事を怠けてはいけないと指摘されています。

条文にある内容を、きちんと怠りなく為されていらっしゃる神社ばかり、と信頼申し上げたいです、ね。

ではまた、来週金曜日に更新いたします。