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2017年05月26日

聖徳太子憲法を読む 竹の官道 神職憲法第六条

竹の官道 神職憲法第六条

『齋の方制は、五齋を調えるにあり。
いわゆる、五齋とは火食行水則の是れなり。
火は生死血獣に同ぜず。食は毛畜臭菜は食わず。
行は婬血産尸に触れず。
水は嚴く流沐連齋を行う。則は重く祓除祝言を修う。
職者は常の行い、詣者は限りての行い、忽せにして神を、
誑す則は身を亡ほさむ。』


《読み方》
ものいみの きまりつたえは、いつつのいみごとを ととのえるにあり。
いわゆる、いみごとは ひしょくぎょうすいそくの これなり。
火は しょうじけつじゅうに どうぜず。
食は もうちく しゅうさいは 食わず。
ぎょうは いんけつさんしに ふれず。
すいは きびしく りゅうもくれんさいを おこなう。
そくは きびしく はらいのりとを おこなう。
はらいびとは つねのおこない、もうでびとは かぎりてのおこない、
ゆるがせにして 神を、たぶらかすときは 身を ほろぼさむ。

《訳》
 斎(ものいみ)の法則は、五斎を調(ととの)えることである。 いわゆる五斎とは、火、食、行、水、則である。火とは生、死、血(月水の忌み)、獣と同じ火を用いない。食とは毛(鳥類)、畜(牛馬羊豚)、臭菜(にら、にんにくの類)を食べない。行とは婬、血、産、屍(死骸)にふれない。 水とは沫浴を何回もする。則とは重く修破し、祝言を奏するのである。神社の職にあるものは、常時これを行い、参詣するものは、ほどよく行え。ゆるがせにすれば、神をたぶらかすもので、身を滅ぼすものである。

《三波春夫の解説》
 斎は現代の言葉にすれば忌み事。つまり、神職にある者がしてはいけないことを示した条文ですね。そして”神職たるもの常にこれを守らなければならない。ゆるがせにして神をたぶらかすときは、その身を亡ぼす"とされています。

精神統一、邪心無く。気合いを入れて何かをするとき、それで参りましょう。
三波春夫の「お客様は神様です」の心も同じく、です。
「舞台という神聖な場所、真剣勝負の場所で、いかに雑念を払って歌うことに集中するかが大事だと思います。ですから、聴衆というお客様を神と観て、神前に立った時のように澄み切った心で藝をおこなわなければ、良い歌も芝居も出来ないと思うのです」という心境なのでした。

では、また来週金曜日に更新いたします!