« 前   TOP  次 »

2017年03月10日

聖徳太子憲法を読む 鼎の法道 儒士憲法 第十七条

鼎の法道 儒士憲法 第十七条

『神學は竪に三部ありて三元を総え、横に五鎭ありて六合を摂め、
汝の始めを明し、汝の今を治めむ。
佛學は竪に三學ありて五乗を導き、横に三諦ありて萬法を束ね、
汝の終えを教え、汝の今に應えり。
儒学は竪に五倫ありて人世を立て、横に五常ありて人道を修め、
神佛の始終に背かず。
共に理の絶極にして、挑み絶つべきに非ず。』


《読み方》
神学は たてに 三部ありて 三げんを そなえ、
横に 五ちん ありて りくごうを おさめ、
なんじの はじめを あかし、なんじの 今を 治めむ。
ぶつがくは たてに 三学ありて 五乗を 導き、
横に 三たい ありて ばんぽうを つかね、
なんじの ついえを 教え、なんじの 今に かなえり。
儒学は たてに 五倫ありて 人の世を 立て、
横に 五じょう ありて ひとのみちを 修め、
神仏の ことわりに そむかず。
共に 理の きわめにして、いどみ絶つべきに あらず。

《訳》
 神学は縦に三部があり、三元 (天地人)を並べ、また横には五鎮(神心理気境)があって天地四方を呼び、汝の始めを明らかにし、汝の今を治めている。仏学は縦に三学(戒定慧)があり五乗(人、天、声聞、縁覚、菩薩)を導き、横に三諦(空仮中)があって万法を束ね、汝の終わりを教え、汝の今に応じている。儒学は縦に五倫があり人世を立て、横に五常があって人道を修め、神仏の終始に背かない。共に理の絶極であって、挑んだり絶つべきものではない。

《三波春夫の解説》
 儒士憲法でも、やはり十七条に三法の 鼎立を強く訴えて、 学問は片寄ってはならないとしておられます。その思想は儒士憲法全体に強く打ち出されていますが、太子の想いはこの条文に集約されています。「挑み絶つべきものには非ず」と―――。

ムズカシイ条文ですね。
三波春夫は、太子の思想の根本なのだと言っていますが、学問は偏らずに広く大きく学んで真実を掴むことが大事なのでしょうね。

ではまた、来週金曜日に更新いたします。