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2017年03月03日

聖徳太子憲法を読む 籠の品道 儒士憲法 第十六条

籠の品道 儒士憲法 第十六条

『孔子は西方の聖人をたたえり、老子を龍なるかと美る。
然るに儒を學んで非るを以て務めとなし、或は寓言と言う。
孔子は聖人なり。列子は眞者なり。何ぞ餐に娩いて詐らむや。
老子は古儒にして沖莫の聖なり。無為の道體を説えり、
釋佛は天服い神も伏う尊なり。人間の測るに下ず、
誹るは是れ諍いは即ち騒の根なり。』


《読み方》
孔子は インドの しゃくそんを たたえり、老子を 龍なるかと ほめる。
しかるに 儒を学んで そしるを もって つとめとなし、
或は かこつげごと と 言う。
孔子は 聖人なり。
列子は まこともの なり。
なんぞ みだりに こびへつらいて いつわらしむや。
老子は こじゅにして ちゅうばくの しょうにん なり。
むいの みちすじを おしえり、
しゃくぶつは てんしたがい 神も したがう とうときもの なり。
人間の 測るに およばず、そしるは これ あらそいは すなわち さわぎの もとなり。

《訳》
 孔子は印度の聖人を称美し、また老子を龍かといって賞讃した。しかるに儒を学ぶものは、努めて誹謗をし、あるいは寓言 だというが、孔子は聖人、列子は真者である、何のために婿びへつらって偽りを申すことがあろうか。老子は古儒で、ぼんやりした聖人で、無為をもって道を説いた。釈仏は天も服し、神も信服した尊者である。凡人の計ることのできない徳である。そしることは争いのもとであり、争いは騒乱の根源である。

《三波春夫の解説》
“学問の浅い者は、こういうとんでもない間違いを犯す。気をつけて学問をするように“と、言っておられます。

ハッキリ、キッパリとした条文でした…。

ではまた、来週金曜日に更新いたします。