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2016年12月09日

聖徳太子憲法を読む 冠の位道 儒士憲法 第八条

冠の位道 儒士憲法 第八条

『大學を講ずるに、主上に非ざれば平天下を唱うる莫かれ。
宰職に非ざれば治國を説かざれ。恐らくは、庶民をして州邦を望ませしめ、造士をして天下を望ましめん。
これを齋元を破り、寶祚を危うくせむ。吾國の法は欲なく邪なきなり。其の望みを促す誨は悉く停止せよ。』


《読み方》
大学を 講ずるに、 みかどに あらざれば へい天下を となうる 
なかれ。
つかさたちに あらざれば じこくを 説かざれ。
恐らくは、庶民をして しゅうほうを 望ませしめ、みやつこをして 天下を望ましめん。
これを いみつもとを 破り、あまつひつぎを あやうくせむ。
わが国の 法は 欲なく じゃなき なり。
その望みを うながす おしえは ことごとく 停止せよ。

《訳》
 大学を講義するに当たっては主上でない限り平天下を唱えてはならない。宰職のものでない限り治国を説いてはならない。 さもないと、庶民をして州郡を望ましめ、官更をして天下を望ましめるおそれがある。
 これは斎元を破り、宝祚(天皇の位)を危うくするものである。わが国の法は、無欲にして無邪である。野望を促すような教えはことことく停止せねばならぬ。

《三波春夫の解説》 
 “いたずらに自分の学問が唯一正しいと信じて、国家の改革を偉そうに論ずるな。宰相(大臣)でなければ論ずる資格はない。 学問の自由などと気易く言うものではない”
 特に最後の行に、“庶民をしてそれぞれの国・州邦の権力を狙わせて、日本という斎元(国家)を崩壊させるような論を張るな”とお書きになったのは重大です。
 後世を、いや今の混乱ぶりと人心を見通しておられたとしか思われませんね。

平和の尊さ、自由の尊さをしっかりと感じ考え、
各々が、これらを失うことのないように守る気概を持たなければならない、ですね。

さて、13日の20時からはBS11「あのスターにもう一度逢いたい」の三波春夫特集を、どうぞご覧ください!

ではまた、来週金曜日に更新いたします。