琴の和道 儒士憲法 第一条①
『儒はこれ五常の宗、五倫の源なり。
五常は身を修め倫を理す、
五倫は身を立て世に達す。
人、之を學ばざる則は禽獸の消息に落ち、永く君子の
威儀を失なわせむ、其の學ぶ所は人の和を先とすべし。』
《読み方》
儒はこれ 五常のもと、五倫の みなもとなり。
五常は 身をおさめ みちを ただす。
五倫は 身を立て 世に達す。
人、これを学ばざるときは とりけものの あさましさに落ち、
永く君子の威儀を失わせむ、
その学ぶところは 人の和を 先とすべし。
《訳》
儒は五常の基、五倫の源である。五常は身を修め、また倫をおさめる。五倫は身を立て、また世を理てるのである。人とし てこの道を学ばなければ、禽獣の浅ましさに転落し、永久に君子の威儀を失うであろう。その学ぶところは人の和を先決とする。
《三波春夫の解説》
五常とは、孔子の言う”仁義礼智信の五つを常に心に堅持して、人を仁しみ、義は大きく正しくして、礼儀を忘れず、智恵は学び考え新しいものを創り出し、信は他人から信用される人間であるべき”という教えです。
《本に記載されている欄外解説》
孔子
中国の春秋時代の思考家で、儒学の祖。仁を理想の道徳とし、その言葉は主に論語に記されている。紀元前五五ー~四九七年。
五常は、いっぺんに出来な~い!です。(笑)
先日、父のお知り合いでもあった方から、「お陰様です、という考え方が出来るのは、日本人独特の長所」という話を伺いましたが、 “おかげさま”という心持ちを忘れなければ、五常に近づく早道かもしれない…と思いました!
ではまた、来週金曜日に更新いたします。
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