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2016年05月20日

聖徳太子憲法を読む 竹の官道 政家憲法 第六条

竹の官道 政家憲法 第六条

『法度を立つるの道は、先ず上の罪を断つにあり。
上、仁 を盗むときは、下 財を盗まん。
上、公を枉るきちは、下 訴をを枉まん。
上、盗に居りて、下 の盗を刑すれば、日、千頭を刑
ると雖も賊の竭ること無し。
上、枉に居りて、下 の枉みを制えれば、月、萬口を獄
ぐと雖も罪は絶えること無し。』


《読み方》
はっとを 立つるの道は、まず つかさたちの 罪を断つにあり。
つかさたち、ひとのこころを盗むときは、おおみたから たのたからを 盗まん。
つかさたち、公をまぐるときは、おおみたから 訴えをまげん。
つかさたち、よこしまに居りて、おおみたからの あやまちを しおきすれば、日々、ちこうべを 
はねるといえども 賊のつきること 無し。
つかさたち、わたくしに居りて、おおみたからの ゆがみをおさえれば、月々、ばんにんをつなぐとも
罪は 絶えること無し。


《訳》
法度を立てる道は、まず上位の者の罪を処断することである。上の者は財貨を盗む。上の者が公共のためにしなければ、下の者は訴訟をゆがめる。上の者が盗人であれいながら、下の盗人を罰すれば、毎日千人を処罰しても賊人の尽きることはない。
上の者がゆがんでいて、下の者がゆがみを正そうとすれば、月々万人を投獄したとしても、犯罪が絶えることはない。


《三波春夫の解説》
 この条文では処罰の仕方に触れておられます。
〝法度を立てる道は、まず上の者の罪を処断することである。
上に立つものがゆがんでいるのに、下の者のゆがみを抑えようと
すれば、月に万の罪を投獄しても犯罪が絶えることはない″
 役人の罪をちゃんと処罰しなければ、世の中から罪はなくな
らないということですね。

 タイムリーな気がフトいたします。役人を束ねるトップの人は特に心すべきことで、この時代にもう、書いてあるじゃありませんか、ねぇ。

 ではまた、来週金曜日に更新いたします。