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2016年03月25日

聖徳太子憲法を読む 琴の和道 政家憲法 第一条

琴の和道 政家憲法 第一条

『政を為す道は、獨り天の理に止どまるべし。
志を孤なして好嫌を絶ち、我を孤なして黨讐を離れよ。
好む黨の非は、耳之れを理と化し、悪む讐の理は
口之れを非と化す。
故に好と悪を絶って、物と融を致し黨讐を離れて、
政を和に歸すべし。
物と政に融和すれば兆民理まらむ、兆民理まりて、
天下平なり。』


《読み方》
 まつりごとを なす道は、独り 天のことわりに とどまるべし。
 志を たかくなして 好き嫌いを絶ち、我を ひろくなして 味方 仇を 離れよ。
 好む ともがらの よからぬことは、耳これをことわりと ききなし、にくむ あだびとの ことわりは 口これを よからずと いいなす。
 故に よしみと 憎しみを絶って、ひとびとと とけあいを致し 味方 仇を離れて、まつりごとを かたりあいに もどすべし。
 ひとびとと かみともどもに とけあいすれば おおみたから おさまらむ、おおみたから おさまりて、あまがした おだやかなり。

《訳》
 政治の道は、天理に注意し、私を空しくして好悪の観念を絶つべきである。
 己を孤にして党讐(味方と敵)を離れよ。己の味方の言い分は、正しくなくとも道理とし、己の敵の言い分は、正しいことでも良しとしないものがある。
 このゆえに、私の好みと憎しみを絶って融和せよ。党讐を離れさえすれば、いずれにむかっても、その政道は和に帰するものだ。
 物と政とが融和すれば、人民は治まり、天下は泰平である。

《三波春夫の解説》
“政局の任に当たる物は高い志を持て。天の理りを体現するという気持ちで、毎日の政をしなければいけない。
 徒らに党を組むな。仲間だけが集って、なあなあで事を運んでいると、とんでもないことが起きる。党利党略を超えて行動しなければならない。
 なるべく好き嫌いの感情を挟まないで、今は何が大事かということを和やかに語り合わなければならない。
 政家たちは謙虚に誠心こめて、事を運んで貰いたい。そうすれば人民も納得して、天下は太平となるのである”

 党利党略を超えて政に当たれ、という言葉が生々しい響きを持って迫って来ますね。
 今の政治にお金が必要と言っても、太子の言う“天の意志、天の真理に叶っているのかどうか”を一日一回だけでも考えてくださると、人民としてはありがたいです…。

 上記の文章を、国会議事堂のロビーに貼って置いてくださいませんか、ね…。

 ではまた、来週金曜日に更新いたします。