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2016年02月05日

聖徳太子憲法を読む 車の司道 通蒙憲法 第十二条

車の司道 通蒙憲法 第十二条

『司諸官を任う者、同じく通じて職掌を知れ。
或は病み、或は使いして事に闕くることあらん。
然れば日相和み之らを知り得て、曾て識れるが如くせよ。
其れ與かり聞くところに非ずということを以て、
公務を妨げること勿れ。』


《読み方》
つかさたち もろもろの仕事をになう者、同じく通じて仕事の中身を知れ。
或は病み、或は使いして 仕事にかくることあらん。
しかれば 日頃あいむつみ これらを知り得て、かつてしれるが如くせよ。
それ 預かり聞くところにあらず ということをもって、
公の務めを妨げることなかれ。


《訳》
 同じ職場にある官吏は、よく連絡して互いの職掌を知れ。病気や出張のために職場を離れた場合は、他の者が代わって処理するように相和すべきである。他人の受け持ちであるからといって、公務を疎かにしてはならない。


《三波春夫の解説》
 "公務員は、お互いの仕事をよく知ること。病気や外出で席を外すこともあるだろうが、互いに仕事の中身を知っていれば滞ることはない。自分の仕事ではないから知らないなどといって、公務を滞らせてはならない”
 官僚にとっては縦社会ほど居心地のよいものはありません。そして、これほど国民に対して冷酷な体制もありません。
 そしてまた、民間企業の中にもそうした体質がはっきり現れているようです。大きな会社で何か問題が起きても「それは俺の責任じゃない。セクションが違うよ」と。
 太子は互いに横の連絡を取り合って、公務に励んでくれよと示しています。

 本日分もまた、思わずヒザを打ちたくなるような、「そうっ、それですよ」という内容でした。
 では、次回もお楽しみに…。

 来週金曜日に更新いたします。