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2016年01月29日

聖徳太子憲法を読む 日の主道 通蒙憲法 第十一条

日の主道 通蒙憲法 第十一条

『國司國造は百姓より貢を斂こと勿れ。
國に二君なく、民に兩主なし。
率土の兆民は王を以て主となす。
任所の官司は是れ皆、君の臣なり。
何ぞ敢えて、公擧て百姓に賦て斂むや。』


《読み方》
くにのつかさ くにのみやつこは おおみたからより みつぎを おさめとること なかれ。
わがくに に ふたりのみかど なく、おおみたからに ふたりのあるじ なし。
わがくにの おおみたからは すめらみことを もって あるじとなす。
やくしょ の つかさたち は これ皆、みかどの おみ なり。
なんぞ あえて、おおやけの なをもって おおみたからに わりあて とりたてむや。


《訳》
 国司、国造は人民から多く税を取り立ててはいけない。国に二君なく、民に両主はない。率土の兆民も王を主とする。任ぜられた官吏はみな王の臣ではないか。公にことよせて、私利のために人民から租税を取り立ててはならぬ。


《三波春夫の解説》
 現在、日本では税金のかからないのは吸っている空気だけ?いや、これにもCO2が含まれてると思うとやっぱりいろいろと関係してきて・・・。これは一体どうなっているのでしょうか。
 「税」という字を、昔は"ちから”と読みましたが、それは日本の力、人民の力なのです。現在の税金は納めても納めても、あとからあとから追いかけて来て、どうりで働く力が抜けるわけで・・・というのは冗談ですが。
 太子はこの条文の終わりに、
“地方長官たる国司・国造は決して税を勝手にとって私服を肥やすな。人民が貧しいということは、国家が貧しいのだ!”
 たしかにそうですね。

 税金を、ナンデそんなに取り立てるのか? ドコに使うっていう税なのか?
チャンと使われているのか?
 人民いうのは、ずーっと、ながーいことそう思って、数えきれないほど何代も何代も生きて来たわけです、ね。


 ではまた、来週金曜日に、次の条文をご紹介します。