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2015年12月25日

聖徳太子憲法を読む 冠の位道 通蒙憲法 第七条

冠の位道 通蒙憲法 第七条

『群卿、百僚早く朝りて晏く退れ。
王事は靡?なし。日終盡くすも、盡くし難し。
是を以て、遅く朝は急ぎごとに逮かず、
早く退れば必ず事は盡くされず。』


《読み方》
 つかさたち、百のつかさびと 早く朝(まい)りて おそく退(かえ)れ。
 おおやけの つとめは やすむいとま なし。
 ひねもす つくすも、つくし難し。
 これをもって、遅く朝(まいるとき)は急ぎごとに逮(おいつ)かず、早くまかれば 必ず 事(しごと)は つくされず。


《訳》
公の仕事に就く者は、朝早く出勤し、夕べは遅く退庁せよ。政道は人民の過失を責めるものではないから、よく事柄を極めねばならない。従って、終日仕事をしても事務の処理は尽きない。それなのに、遅く出勤したのでは、急のことに間に合わず、早く退庁したのでは、事務を処理することができない。

《三波春夫の解説》
“官僚たちよ、怠けるなよ。朝は早く登庁し、夜は遅くまで仕事をすることである。自分の都合で早く帰ったりしたら、横の連絡もつかず仕事が片付かないものだ”。
 この条文を読んで、東京都庁に二万人近い公務員がいる中に、月に一回だけ判を押すために登庁する古参の元局・部長職がいるという噂を聞いたことを思い出しましたが、税金の使い途について一般の人は何の権限もないのですから、これは本当に単なる噂話であって欲しいものですね。
 何だか太子の厳しいお顔が浮かんでくるのですが・・・。

 ”役所の皆さん、頑張ってください”の、通蒙憲法はまだまだ続きますが、
本年のブログは本日まで、とさせて頂きます。

 一年間お読み頂きまして、まことにありがとうございました。
 来年も毎週金曜日の更新で掲載して参ります。
 引き続きまして、よろしくお願い申し上げます。

 どうぞ良いお年をお迎えくださいませ!!