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2015年09月04日

生きている聖徳太子憲法 白鹿伝説2

 ところで、伝説によれば献上された白鹿の角には、十七の文字が書かれていたと言いますが、もしかすると、文字とも読める模様があったのかもしれません。いずれにせよ、太子はそれを見ておもしろいと思われたのでしょう。その十七の文字に、十七条の心魂とも言うべき考え方の当てはめを試みられたようです。


 例えば憲法第一条は、角に琴と読めるものがあったので、"琴の音の和やかさを心として和を以て貴しと為す”と書き出されました。
 他説では、十七という数の起源は白鹿の話ではなく中国の学問であるとし、"天に九星の極があり地に八極星があり、合計して十七という数を絶対的なものとみた”とも申します。しかし古伝がいう不思議な白鹿献上の話はおもしろく、そこに天地十七の極星説の裏付けが加わって十七という数字が導き出されたと考えたくなります。
 太子が白鹿の十七支胯の文字をどのようにお考えになったか調べてみると、推古女帝と太子との間に交わされたお言葉が残されていました。
 太子、推古女帝に奏上して曰く、

「琴」楽の音は人の情を和らげる。即ち和道。

「斗」は北斗星。天の道に順ずるべしということから順道。

「月」は進むことと辞すること、分節を明らかにしているので礼道。

「台」は天皇を補け奉る三高官を意味することから政道。

「鏡」明らかに照らすので智道。

「竹」は節の間に空があり強さがある。官人の行いと心の有り様と知る。ゆえに官の道。

「冠」は位階の器であるから位道。

「契」は文字を意味する。文字は道理を盛る器。そして道理は信によって立つ。ゆえに信道。

コジツケではなく、この発想力、思想するチカラ。
日本人の持つセンス、能力とは、こういうものなのです、ね。
ゆめゆめ失いたくないものだと思います。

この続きはまた、来週金曜日に更新いたします。
よろしくお願い致します。