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2010年08月27日

生まれて初めてのライブステージ 1

「三波春夫でございます」より

 私が初舞台を踏んだのは昭和十四年の秋です。浪曲家として麻布六本木の大きな寄席というか小劇場で「新歌舞伎座」といいました。


 それ以来あらゆる劇場の舞台に上がりました。歌手芝居座長の第一号として昭和三十五年春、大阪新歌舞伎座に、翌年から東京歌舞伎座。次いで名古屋、御園座、等々。ほとんど花道のある劇場です。また地方公演でも座席があってお客様がステージに向いて座られて、歌や劇を見て下さるのですが、このたびの新宿にあるパワステ(日清パワーステーション)だけは全く新しい劇場なのでおどろきました。つまり、いわゆる客席がないのです。娘が知っていたので、テイチク制作部からの提案にすぐに乗って話をすすめましたが、私だけだったら相当時間がかかっていた事でしょう。

 テイチクの皆がノッて計画してくれていているし、娘の判断も大丈夫ということだし、「ほぉー、パワステと言うところなのか…」と、三波は下見の折に初めて会場に伺ったのですが、とても“ビックリしていた”のでした。そのときビックリしていたとは、周りの誰も気づきませんでした。さすがベテラン歌手は、常に堂々(笑)…。
ではまた、来週金曜日に。