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2010年02月26日

十五万六千円の結納金 2

三波春夫著 「三波春夫でございます」より

 もっとも、こんなこともありました。


私どもが初めて出会った時、といっても二人に共通した友人のはからいで、まぁ言うなら”見合い”をしたあとで、家内はなかだち役のその女友達に私への第一印象をこう語ったそうです。
「税務署へでもお勤めの人かと思ったわ」
 してみると、妻は、最初は私のことを金勘定には堪能な人物とみた?いえ、やたらと物堅そうでおよそ芸能人らしくなく、(税務署の方には失礼ながら)かなり野暮ったくみえたことを、妻がジョークで語った、というのがこの真相だったのでしょう。このことのついでに、当時の話をひとつ。

 自叙伝『すべてを我が師として』にも書いてありますが、友人の紹介で生涯の伴侶に巡り会った時のことです。三波は当時痩せていて、若い時の王貞治氏のようなベース型の顔をしており、そこに綺麗に撫で付けられたオールバックの髪、近眼メガネ、白い開襟シャツに地味なジャケットです。私も当時の写真を見たのですが、母に同感。「税務署の方から来ましたー」と玄関を入って来そう…。でも笑顔が底抜けに明る過ぎる税務署の人だったですが(笑)。
ではまた、来週金曜日に。