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2009年08月03日

時代物と私 4

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

「ぜひお願いします」
「よし、それでは今日から“義士伝”の中の“横川勘平一番乗り”というのを付けてあげよう」
「勘平というのは、いくつぐらいの男ですか」
「二十二ぐらいで独身者だ。時代物の間を研究したら、現代物の間も自然と分るようになるはずだ。じゃ、いいかい、筆記の用意をし給え」


 上村さんにいわれて、私はその一言一句を筆記しはじめた。だが、その言葉を間違いなく書くことは、たいへんな仕事だった。誤った文字を書いては恥ずかしい。冷汗をかきながらも、私は懸命に筆記した。

<八島>
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