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2009年08月06日

ある日の多摩川に想う 1

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

その日多摩川の水底深く
幼ない命が 二つ消えた
寿命と呼ぶには余りにも幼ない命


父親の瞳は うつろに川面(かわも)をなで
吾子の死を信じようとはしない
母親は河原に泣き伏し 五体はふるえ
握りしめた手の石は砕け
川の水は紅の涙に染まった
人間の悲劇を知らぬげに
川は悠容(ゆうよう)として流れる
大自然の権威を見せて

<八島>
 三波はファンクラブの会報上で、その時々の時事問題について論じたり、詩を書いたりしておりました。いつも大衆と共に泣き、笑い、怒り、歌を唄う人間でありたいという思いでした。