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2009年07月07日

山田耕筰先生にお会いして 8

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

 先生は昭和三十一年に、文化勲章を拝受された方で、見せていただきたいと申しあげたら、早速運ばせて、
「これは天皇陛下のご考案の勲章だそうですね。かけてごらんなさい」
 と、おっしゃった。


 私はしばらくとまどっていましたが、思いきって手におしいただいて、胸のあたりに持って行くと、先生の支配人さんが、後ろから首にかけてくれました。まわりの人たちがパチパチ拍手するので、私はおどけて、
「このたびは、かかる光栄に浴しまして、心から感激をしております」
 と、頭をさげますと、皆さん大笑いでした。先生も、あの温顔をニコニコとほころばせていらっしゃいました。

<八島>
支配人さんとはマネージャーのことです。浪曲の世界でも支配人という呼び方だったことを以前ご紹介しました。