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2009年02月18日

檜舞台に立つ日 11

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

 二日目、三日目。私は舞台に馴れるどころか、次々と襲いくる演技への苦悩、歌声の調整の苦しみに、いうにいわれぬほどの神経を使いました。


 ことに、『雲右衛門とその妻』は、本格的な芝居だけに、千秋楽を迎えるまで、私は毎日毎日、新しい壁にぶつかりながら、歯をくいしばって演じつづけたのでした。

<八島>
 芝居で出す声のツボと、唄う声のツボは違うと言います。芝居だけ、歌謡ショウだけ、であればまだ助かるでしょうけれど。そして初体験の長丁場ですから、自分の体力と精神力の配分方法も限界も、まだ判らない状態だったのでしょう。