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2008年10月14日

日本人の歌を日本の服で 9

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

 そのお客様の反応をたいへんうれしく思いながらも、私の心に、ある疑問が湧きました。それは、あの舞台に向かって投げられる紙テープなのです。


 私も初めのうちは、あのテープをほほえましい客席との交歓であり、浪曲にはなかった面白い習慣だと思って、投げられるテープをよろこんで拾っていました。また、事実そうすることによって、客席の反響がこころよく歌うものに伝わってくるのです。

<八島>
 紙テープってお分かりになりますか?例えば客船が出る時に、発つ人と見送りの人が持つアレです。この当時、ステージに立つ歌手に向かって客席から紙テープが飛んできて、それを拾って持って唄うのが流行。自分が持つテープの、長―い向こうの先端を大好きな歌手が持っていてくれるのですから、ファンはとても嬉しいことだと思いますが、これには諸問題がありました…。