« 前   TOP  次 »

2008年10月29日

日本人の歌を日本の服で 20

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

 それでも、私は信念を曲げませんでした。B市の公演の時、『天竜しぶき笠』をうたっていると、テープをぐるぐる大きなカタマリにした若い人が、いきなり私めがけて投げつけました。私は思わずカーッとして、
「無礼者!」
 と、どなりつけ、そのまま、
   ヨーイトホイー
 と、歌いつづけました。


 満員のお客様は、一瞬あっけにとられていたようでしたが、歌い終わると、物すごい拍手の嵐なのです。これには、私もにが笑いせずにはいられませんでした。

<八島>
 表舞台に立ちながら、真正面を向いて主張をやめないのが三波春夫らしいところ。何事にも、正面突破しか試みない人でした。お陰様?で、マネージャーをしているときは、ハラハラしたり、意見をしたり、という思い出がたくさんあります。