
「なるほど、杵さんのいうのももっともや。一度吹込んでみよう」
その文芸部長の一言で、『メノコ恋唄』あらため『メノコ船頭さん』の吹き込みが実現することになり、門井八郎氏の詩がつきました。
第一回の吹き込み当日、私は朝からソワソワと落ちつかず、時間が迫るにしたがって、トイレに行く回数がだんだん増え、胸の動悸がはげしくなりました。
なんだか夢中で吹き込みが終り、『メノコ船頭さん』が、プレイバックで、スタジオに流れ出した時、これが自分の歌かしらと、ただボーっとして聞いておりました。
<八島>
どんなシチュエーションでも、三波が緊張してアガっている姿など、私は見たことがないので、唄い終わってぼーっとしているところなど想像もつきません。しかし、この時期があったからこそ「三波春夫」という看板に結実したのだと再確認する思いです。
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