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2008年03月18日

訪れた春 8

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

「こりや、本物になるぞ!」
 その時も彼女は妹と一緒(いっしょ)でしたが、この妹は、現在私たち夫婦の仕事や、育児家事の手伝いと、献身的(けんしんてき)に働いてくれており、わが家になくてはならぬ、大黒柱(だいこくばしら)的存在になっています。


 私は、その翌日、こんどは一人で彼女の家に遊びに行きました。いや、遊びと一いうのは口実(こうじつ)で、私にとっては、彼女をより研究するという、大事な目的があったわけで、決して浮(うわ)ついた気持ちではありませんでした。

<八島>
 母は、子どもの頃に父親と生き別れ母親とは死別。一人っ子でした。文中の妹という人は芸のうえでの姉妹分で妹分に当たる人でした。母は芸の勘が鋭い人であり、妹分は自他ともに認める普通の才の人でした。三波は、母のもとへ最初に一人で訪問した時から「稽古してください」と、浪曲の話だったと、母から聞いたことがあります。