« 前   TOP  次 »

2008年02月07日

再び浪曲の舞台へ 9

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

 こうしてゴツゴツと角ばった岩が、川を転がり流れるうちに、円い石に変って行くように、私の頭からトゲトゲしいものが消えて、日本的なものの考え方が戻ってきたのです。
 それは決して大衆への妥協(だきょう)ではなく、私にとっての進歩(しんぽ)であったと思っています。


 ところで、舞台に復帰(ふっき)した私は、だんだんに数年前の読み物も演じるようになり、また新しい脚本をえらび手を加えたりして、ほとんの連日(れんじつ)のように仕事をつづけました。