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2008年02月26日

赤色的?浪曲家奮戦の巻 9

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

 私は、その時いいようのない屈辱感(くつじょくかん)を味わいましたが、そのおかげで逆(ぎゃく)に、なかなか勇気のある若手(わかて)じゃないか、というわけで、皆さんにすっかり名前と顔をおぼえられました。
 同時に、あいつはどうも共産主義者らしいぞというふうにも……。


 その後、虎造師の支配人さんとは、仕事の上でいろいろご交際(こうさい)もしましたし、いまでもその息子さんが、私の興行(こうぎょう)をやったりしております。
 虎造師も、私が歌謡曲に転じてから、
「おめでとう、ほんとうによかったね」
 と祝福(しゅくふく)してくださいました。