
それは、昭和二十四年十月九日、やはり一月おくれの母の命日でした。
これは余談になりますが、私が後に三波春夫となり、浪曲家としての舞台にさよならしたのが、母の祥月命日の九月九日、笑われるかもしれませんが、私には不思議に“九”という数字がついてまわるようです。
私の生まれた日は十九日で、家内(かない)の生まれ月が九月、満州で九死に一生を得て、降伏(こうふく)の地にいたったのが、やはり九月九日といったぐあいなのです。
私はいまでも、毎月九目には、かならず亡き母をしのんで、感謝をささげ、あわせてその日一日、心おだやかに、最良(さいりょう)の日としてすごすよう心がけております。
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