« 前   TOP  次 »

2007年12月25日

文化活動に終止符 9

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

 ところが、二日間にわたったコンクールの幕が閉じられて、順位が発表されてみると、私たちのグループは選外になってしまったのです。しかも、グループの指導部は、浪曲を参加させたことに対して、非難(ひなん)さえ受けたのです。


 仲間たちは怒りました。
「冗談いうな。あれほど人々を感動させたものが、ほかにあるか」
「時代おくれだなどと、生意気なことをいうな。浪曲は外国の産物ではないぞ」
「問題外とはなにごとだ。浪曲の効果(こうか)も考慮(こうりょ)にいれて、もう一度審査すべきだ」
 身びいきも手伝って、仲間たちは激しい言葉で不満をぶちまけるのでした。

<八島>
 日本独特の芸能である浪曲は審査対象にはならない、という結果が出たということですね。