
語り終った私は、全身にふつふつとたぎり立つ感激におそわれました。その日から、私はすこしずつ思想的な浪曲家と変っていったのです。
そんなある日、ソ連軍の中将が私を所内に訪ねてきて、モスクワの劇場のある芝居に出演するようにと、すすめに来てくれたのです。
しかし私は、ロシヤ語が喋(しゃべ)れないからと、はっきりことわりました。その中将は、しきりに残念がりながら、帰って行きました。
上官や友だちも、残念がってくれましたが、私は、
「モスクワの劇場へ出るよりも、早く日本へ帰りたいよ」
と、冗談にまぎらわせていました。
<八島>
色々なことが起こりますね…。
ではまた、来週月曜日に。
| Sun | Mon | Tue | Wen | Thu | Fri | Sat |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 |