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2007年08月28日

わが退却の記(2) 9

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

 退却行は、いく日もいく日もつづきました。はじめのうちは、敵襲をおそれて夜行軍だけでしたが、そのうち昼間も歩くようになりました。


 それほど、前線を遠く離れて退却したわけです。みんなの気持ちも少し楽になり、兵隊にとっては神様のような、女性の話などもそろそろ出てきはじめました。
 退却をはじめて十五日目あたりだったでしょうか。私たちは、じつに久しぶりに日本女性の姿を見ることができました。しかも、私たちの分隊に、女性たちの中の一人をあずかることになったのです。