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2007年04月25日

“第二の母”とともに その1

三波春夫著 「すべてを我が師として」より

 母がこの世を去って以来、ひっそりと淋しく、ともすれば暗い雰囲気の漂いがちだったわが家へ、叔父たちや、見知らぬ人たちの出入りがはげしくなり、なにかあわただしく、華やいだ空気がただようようになりました。


 父のもとへ、“第二の母”がくる話が、進められていたのです。
 しかし、私はそれがどういうことかも知らず、ただ家の中が、にぎやかに明るくなって行くのが嬉しくてたまらず、一人ではしゃいでいたものです。
 やがて、新しい母が、わが家へやって来ました。“第二の母”は、小柄なからだを黒紋付きに包んでました。