2012年02月03日

「左甚五郎」の亀 1

「三波春夫でございます」より

 「この亀を抱いて祈れば格闘技に勝つ」――という不思議な伝説を持つ木製の亀が群馬県前橋市亀里町に鎮座している。作者は飛騨の匠とのこと。赤松材の直径七十五センチほどで口に巻物を喰わえています。

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宮田保夫氏の御役職は当時のものです。
逸話をヒントに、浪曲作家・三波が作ったお話は次回からお届けします。
来週金曜日に更新いたします。

2012年01月27日

たった一度の大失敗 4

「三波春夫でございます」より

 私は、このたった一度の休演、不覚と恥じるばかりですが、思い起こすにつけて「お客様は神様です」と感謝するのです。

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 お陰様で、このような失敗は生涯で一度きりとなりました。どなたでも、多忙な仕事の日々を送りながらもちゃんと健康を保つことは大変なことと思います。腹八分の食事、良い睡眠、過度にならない程度の良い運動、等といろいろと健康法が言われていますが、どうかご自分のために、またご家族のためにも、お体を大切になさってください。
 そして、三波春夫の明るい力のある歌をお聴き頂くという健康法も是非…!
 ではまた、来週金曜日に。

2012年01月20日

たった一度の大失敗 3

「三波春夫でございます」より

 この日は不幸中の幸いといいますか、昼・夜、ナショナル劇場観劇会の貸し切り興行にあたり、お客様には日延べの日にもう一度お越しいただくこととなりました。また経費の負担は私の会社でもする事といたしました。

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 休演の決定から20時間に満たない間の勝負。なんとしてもこの間に回復させて、三波を翌日の舞台に立たせなければという一念。母は食事や睡眠など自分のことはまったく忘れ、夜通しで、楽屋に敷いた布団の上の三波を見つめました。熱を測り、発汗の様子と顔色を読み取って手当てを続け、明け方に「大丈夫。きょうはやれる!」と思ったそうです。そして、おかゆが食べられるかと聞くと、食べると言う。さっそく食べさせて体をマッサージしながら、山のような励ましの言葉をかけ続け、とうとう次の日の舞台を開けることが出来ました。 
 本人も一晩で治らなければとさぞかし必死だったでしょうが、しかし、やはりこの大失敗の申し訳無さは後々まで消えるはずはなく。このように本にも記して懺悔の態。夫婦の語らいではしばしば話題に出て、傍らの私にこのときの話を聞かせ、そのたびに父は母に“思い出し叱り”をされる形となっていました。…こんな、ご家庭でよくある風景が当家でもよくございました(笑)。
 ではまた、来週金曜日に。

2012年01月13日

たった一度の大失敗 2

「三波春夫でございます」より

 そのうちお医者さまが見えて、診断してくださいました。血圧を計ると、
 「上が六五、下が四○、これでは絶対安静です」

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 遅ればせながら、新春のお慶びを申し上げます。
本年は本日からブログをいたします。どうぞよろしくお願い致します。

 本文にあるようにこの休演の原因は、年末年始も休まずに仕事を続けていた疲れが出たのと、薬の間違った服用法などが重なったことであり、三波春夫の一生に一度の休演でした。
舞台に出てお客様にご挨拶しなければと思うのに、血圧が下がっていて自分のカラダが思うようにならない状態。周りの人たちが揃ってオロオロとする中、このようなときにも気丈なウチの母は各所の担当者に指示を重ね、謝罪のために舞台に出る三波に、車椅子に乗せるにしても着物を着せようとしますが、立とうとする気持ちはあってもヘナヘナと倒れ込んでしまって出来ない。で、そのホッペタを一発ピシャリとビンタして「しっかりしなさい!」と檄を飛ばしたそうです。思わず三波が軍隊を思い出した、などという余裕もなかったでしょうけれど…。ここから一晩中、本人はもちろん、母も念じる復活への戦いが始まりました。
 ではまた、来週金曜日に。

2011年12月23日

たった一度の大失敗 1

「三波春夫でございます」より

 昭和三十三年から毎年続いた名古屋・御園座公演での出来事です。
 もう二十年も前のことですから、時効ということでお話し申し上げます。

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『三波春夫特別公演』の三波春夫が倒れてしまって、どうなったでしょうか…。
続きは来年1月13日金曜日とさせていただきます。
 
本年もお世話様になりまして、まことにありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

2011年12月16日

一杯の珈琲の味 3

「三波春夫でございます」より

 そして顔役の待っているテーブルへはほかの若い衆が案内しました。初対面の挨拶を交わし私が腰を下ろしたら、女性が静々と一杯のコーヒーを運んで来ました。

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 三波は、どなたに対しても出来ることはやるし出来ないことはやれないと、きちんと対応することが最良だと、そのように行動する人でした。マネージャーの私としてもとても分かり易くやり易く。今から思いますと有難いことでした。
 ではまた、来週金曜日に。

2011年12月09日

一杯の珈琲の味 2

「三波春夫でございます」より

 その男の目を私は黙って見ていました。
 するとこの時、楽屋の廊下を走ってくる人の足音と共に、
 「どこのもんや、なんばしよると」
 ガラリと戸を開けて劇場の女主人が入って来ました。するとその男は「あッ」と声をあげると刀を鞘に納め、一目散に逃げ出してゆくではありませんか。

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この話の決着は、来週金曜日となります!

2011年12月02日

一杯の珈琲の味 1

「三波春夫でございます」より

 「これほど長い芸能生活で、やくざ関係の人とまったく交際がないのは、芸能界七不思議に属しまんな」
 「僕は理論的でないのはダメなんだなァ」
 「それにしても、政界との金銭関係で、いろいろ話題の新潟県出身のお方がおられるけど、これもまったく関係おまへんな」
 「そうです、その方には一度歌の仕事で呼んでいただき、どうぞ遊びに来て下さいといわれましたが、私は、この立志伝的な凄い仕事を成し遂げたお方は、遠くで眺めているほうが魅力的だなと思っていたんですよ」

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この続きは、来週金曜日に。

2011年11月25日

頑固一竹さん 2

「三波春夫でございます」より

 それはさておき、一竹さんは第一級の高名な伝統工芸家です。

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 新しい夢。どんな立場であっても、それを描いて実現させる努力こそ、と思います。
ではまた、来週金曜日に。

2011年11月18日

頑固一竹さん 1

「三波春夫でございます」より

 「一竹辻が花」の久保田一竹さんをご存じでしょうか。私はこの辻が花のきものを舞台で着ますが、実に着やすく、しかも豪華、品格のあるきものです。

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 この辻が花の着物はとても軽く、体に気持ちよく添ってくれて、着ていて楽です。衣装の着心地は大切なことですので、こちらを三波は本当に気に入っておりました。
 さて、明後日20日18:45~19:29に、NHKBS『没後十年 三波春夫の世界』がオンエアされます。どうぞご覧くださいませ。
 ではまた、来週金曜日に。